痛みの少ない虫歯治療
★歯科恐怖症です。でも最近テレビでも虫歯菌が身体全体に影響を及ぼすことを知り、ぜひ治そうと思っているのですが、こんな怖がりの患者でも大丈夫でしょうか?
きっかけは色々ありますが、歯医者に対して恐怖心を抱かれる患者さんは多数いらっしゃいます。
当院では、できるだけ患者さんに分かりやすく説明を差し上げ、納得いただくようにしています。
やはり虫歯をそのまま放置してしまうのが一番良くない事だと思います。いつでもご相談ください。
★痛くない歯医者さんを探していました。麻酔しても削るときも痛みはありませんか?
当院では、極力、麻酔時や治療時に痛みを軽減出来る様には心掛けています。
ただ、元々痛みがある歯や、かなり深い虫歯の場合は、麻酔が効きにくい事がありますが、麻酔はたしながらは治療をしていきます。
また、痛みに関して、その方の感じ方にもよって変わってきます。担当医師とよく相談し、納得をされたうえで、安心して治療をされる形がいいでしょう。
歯周病治療
★いつもちゃんと磨いているのに歯医者さんで「歯周病」と診断されたのですが、どうしてですか?
ブラッシングは個人個人で癖があります。1度習ってうまく行っていても、腕は長い間行なっていたブラッシング方法を覚えています。定期的に歯科医院に行って歯科医師や歯科衛生士にチェックしてもらうといいでしょう。その時に、歯石の除去やクリーニングをしてもらうのも歯周病予防になるのでお勧めします。
★歯肉から血が出るのは歯周病が原因ですか?
歯肉からの出血は、歯周病の初期から歯が抜けてしまう末期までの間、常にある典型的な歯周病の症状です。歯みがきの仕方が強い場合に、出血することもありますが、痛みのない出血であれば歯周病と考えてもいいでしょう。歯周病は静かに進行していく病気ですから、なるべく早目に歯科医院に行ってみてもらって下さい。
★歯周病が心臓病の原因になるって本当ですか?
最近のアメリカのNIHが旗を振る疫学研究によって、歯周病は心疾患を引き起こすリスクファクター(危険因子)のひとつであることがはっきりしてきました。 関係がある心疾患は心内膜炎と虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)です。
もともと心臓弁や心内膜壁に障害がある人は、歯周病細菌が血流を介して定着し、細菌性心内膜炎を起こすことがあります。最近は、虚血性心疾患との関係の方がもっと注目されています。
心臓の筋肉に酸素を供給しているのは管状動脈ですが、それが狭くなって起こる心臓病が心筋梗塞と狭心症であり、両者をまとめて虚血性心疾患といいます。筋肉の一部が壊死するのが心筋梗塞で、血行不良の状態にあるのが狭心症です。
★歯周病が糖尿病を悪化させると聞いたのですが本当ですか?
身体のどこかに炎症があると、糖尿病を悪化させることがあります。糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。 1型は膵臓からインスリンが出なくなった人に起こります。 2型はインスリンがあっても、インスリン自体に感受性を示さなくなった人に起こります(この状態のことをインスリン抵抗性と言います)。歯周病は炎症ですからどちらの型の糖尿病にも悪影響を及ぼします。
★歯周病は肺炎や気管支炎にも影響しているのですか?
肺や気管は嚥下、咳、呼吸など身体が生理的に反応することによって護られています。しかし、高齢になると、これらの生理的機能が衰えるため、自らの唾液や消化管内容物を常時慢性的に吸引したり、誤嚥したりすることが多くなります。これは、咳嗽(がいそう)反射や組織の防御反応そのものが衰えているので、口腔細菌感染を受け易くなるためです。
★歯周病はどのように治療するのですか?
※詳しくは歯周病のページをご覧ください。
小児歯科
★指しゃぶりをしていると、歯ならびにどんな影響がありますか。
指しゃぶりは、上あごの骨を変形させてしまったり、前歯が動いて出っ歯や開咬などの不正咬合の原因になります。
3才くらいまでは指しゃぶりは問題ないとされていますが、5才以降まで続く場合は歯医者さんに相談した方がよいでしょう。
★何歳ごろから歯並びの治療をしたほうがいいのでしょうか?
好ましい治療開始時期は、歯並びの問題の種類や重症度によって、大きく異なります。受け口やあごの左右への偏位などでは3歳ころから治療を開始したほうがよい場合もあります。
一般的に小児矯正治療の対象になる場合は5~7歳ごろに1期治療を開始することが多いです。一方、骨格的な問題がない場合や永久歯を抜歯する必要性がある場合などは、永久歯の生えそろう10歳~12歳くらいに治療を開始します。
★小児矯正と成人矯正の違いはなんですか?
小児矯正の最大の特徴は骨格的な問題を、永久歯が生えそろう前に、治療することができることです。たいてい「歯並びの問題」といっても「歯の位置」の問題ではなく「歯の植わっているあごの骨の大きさやバランス」の問題のことも多く、このような「あごの骨」の問題は、骨が柔らかく、これから成長する子どものうちにしか治せません。(もちろん成人になってから治療したほうがいい不正咬合も有ります。)
★上前歯の2本が抜けたまま、まだ出てきません。生えるまで時間がかかるとは聞いてましたが・・。
心配でしたら歯医者さんでレントゲン写真をとって診断していただくことをお勧めしますが、抜けたあとにすぐ生えて来るとはかぎりませんので、あまり心配しないで下さい。
★私は、虫歯が多いです。赤ちゃんも虫歯になりやすいですか?
虫歯になりやすい歯並びや、歯の性質、唾液の性質など、遺伝的なものも確かにあります。それよりも、赤ちゃんが育つ環境に左右されることが多いものです。家庭での食事や飲み物の与え方、歯みがきなどの生活習慣が赤ちゃんの虫歯をつくります。また虫歯菌はお母さんから赤ちゃんに伝播すると言われていますから、お母さんの虫歯も早く治療しておきましょう。
★かみ合わせが反対です。いつから歯医者にかかったらいいですか?
4~5歳ごろになると精密な検査ができ、治療することも可能です。また乳歯から永久歯への移行の時期に定期健診していく事も重要です。
入れ歯治療
★入れ歯安定剤を使っても良いのですか?
入れ歯が合っていないという理由で、入れ歯安定剤を使用することは誤りです。入れ歯が合わなくなったら、自分で勝手に判断して安定剤を使うのでなく、まず歯科医の診察を受け、安定剤が必要となれば、歯科医の正しい指示に従って適切に使用することが大切です。
たしかに、入れ歯安定剤を使用すると、ガタつきは少なくなるかもしれませんが、かみ合わせの高さや調整は、自分自身で正しく仕上げることは大変難しいため、以下の問題が出てくる危険性があります。
⇒入れ歯が傾いて、噛み合わせを狂わせてしまいます。
⇒噛み合わせが狂ったままで噛めば,歯ぐきやそれを支える骨が大きなダメージを受けることになります。
⇒合っていない入れ歯を、安定剤で使い続けることを可能にしたことが、逆に口の中の状態を悪化させてしまうことになります。
しかし無歯顎の患者様で歯茎の膨らみがほとんど無い患者様には 、安定剤を勧めることも実際にはあります。
★入れ歯になると味が変わりますか?
味覚は舌にある「味蕾(みらい)」だけで感じるのではなく、歯応え、喉ごし、冷たさ、温かさも関係します。ですから、抜歯して義歯になると、歯応えが鈍くなり食べ物がまずく感じるようです。 また、義歯床が口中の粘膜を覆ってしまうと食べ物の温度を感じにくくなったり、 粘膜にある味を感じる受話器が妨害され、こちらもまずく感じるようです。
★入れ歯は何年ぐらいで作り変えたほうが良いですか?
歯の残り具合、顎の骨の状態、吸収程度、全身状態などでさまざまです。
入れ歯がピッタリしなくなった、噛みづらくなった、入れ歯の下の粘膜が広い範囲で赤くなって治らないなど日常的に不具合を感じたら早めに歯科受診をし、相談されることをお勧めします。
★他院で入れ歯を作ったばかりですが、どうも合わなくて困っています。
新しい入れ歯はかみ合せや辺縁の調整が必要です。痛くなくなり噛める様になるまで何回も通院して下さい。
◎ 保険制度の決まり事で、他医院で義歯を作成した場合でも6ヶ月間は新しい義歯を作る事ができませんので、必ずご相談下さい。
★入れ歯は、寝る時に、はずさなければいけないといわれますが、なぜ、外さなければいけないのですか。
口の中の雑菌が入れ歯に付着して不潔になってしまうからです。また、入れ歯を支えている歯肉が押され続けていると、歯肉に炎症を起こすことがあるため、歯肉を休ませる必要があります。
また、食後は毎回義歯を外して歯みがきするようにして下さい。
★入れ歯を入れると話しにくくなりませんか?
入れ歯を入れた当初は何か食べ物を入れたまましゃべているようで、言葉を周りの人が良く聞き取れない感じになりますが、暫く(1か月位)すると比較的明瞭になり、むしろ入れ歯を外すとしゃべれないのに気が付くと思います。発音の練習は不可欠です。
審美歯科
★差し歯なんですが、歯茎が黒くなってきました。いつか元に戻ったりするのでしょうか?あと裏が銀なのはどうしてですか?銀じゃないのもあるんですか?
差し歯の銀が原因で歯茎が黒くなったのは差し歯を銀を使わないものにとりかえると治る場合があります。金合金を使ったセラミックの差し歯は歯茎の黒ずみを予防する効果があります。
★セラミックスのかぶせの価格が医院によって違うのですが…?
自由診療(保険外診療)の価格は各医院が自由に設定できます。
どれだけじっくり時間や手間隙をかけているか、またどんな材料やシステムを使って作製するかなどによっても異なってきます。さらによくあるのは、かぶせの費用のみで表示されているケースで、削ったり歯型を採る費用や仮歯の費用などが別途必要になるところもあります。
あとは虫歯や歯周病になりにくいよう隙間なくぴったりとかぶせることや、精度の高いかみ合わせに調整することなど、歯科医師の技術的な差を患者さん側がどう評価されるかにもよります。
★奥歯もセラミックで白くできますか?
当院で使用しているセラミックは、天然の歯と同等の強度を持っていますので、問題ありません。以前は、奥歯はあまり見えないからということで、パラジウムなどの保険適応のクラウンが多く使われていました。
ところが、 保険適用の銀のクラウンは、口をあけたときに見えてしまうのはもちろん銀が含有しているために長く使っていると歯や歯肉が黒く変色してきたり、 金属アレルギーの原因になってしまう可能性があります。そのような理由からも、最近は奥歯にも審美的に綺麗な白い歯を求められる方が増えてきています。
ホワイトニング
★なぜ歯は変色するのですか?
一般的には毎日のお食事や、コーヒー、紅茶、などの飲み物、タバコのヤニが歯の表面に付着することで変色します。定期的な歯石除去、クリーニングが必要です。
また、歯が作られるとき(子供の頃)に飲んだ薬の影響で歯がもともと変色してしまっていることもあります。
★ホワイトニングで痛みがでたりしますか?
痛みはほとんどの場合感じません。しかし歯が著しく磨り減っていたりすると、わずかにしみる感じがすることがあります。いわゆる知覚過敏の症状が出る場合もあります。しかしこのような場合は予測できますので、ホワイトニングで使うお薬の調節をしたりして痛みがでないようにさせて頂いております。
★ホワイトニングできない場合はありますか?
ほとんどの場合できますが、妊娠中の方はホワイトニングできません。また虫歯や歯周病がひどい場合はその治療が終了してからホワイトニングさせて頂いております。
★どんな歯でも白くなりますか?
残念ながら、生まれつき歯が変色ている歯や、差し歯、詰め物がしてある部分は白くなりません。このような場合はラミネートベニア法やセラミック法でのホワイトニングをお勧めいたします。
★芸能人のように白い歯になりたいのですが?
ご希望の白さにするには、ラミネート法か、セラミック法がいいかもしれません。一度、当院までご相談ください。
★ホワイトニングの副作用はありますか?
ホワイトニングで使用するお薬は過酸化尿素というものです。このお薬は昔から使われているものですからその安全性は様々な研究で証明されています。ですから副作用はありません。
ノンメタル治療
★金属は歯や身体によくないと聞いたのですが?
まずは、お口の中を全体的に見させていただき、治療しないといけない場合は、先行して治療します。その上で、さらに全身の健康や審美性のため、金属アレルギーの予防のためなどで虫歯でない金属を外すことを強く希望される場合はご相談をお受けさせていただくこともできます。
★チタンはアレルギーを起こさないのですか?
チタンは歯科金属アレルギー治療のほか、インプラント、矯正治療にも使用されます。残念ながら、アレルギーをおこしにくい金属ではありますが、アレルギーをおこさない金属ではありません。
★歯科治療に使用されるアマルガム合金は、水銀でできていて、体に悪いというのは本当ですか?
水銀というと水俣病の水銀を連想される方は多いと思いますが、水俣病の水銀が有機水銀なのに対して、アマルガム合金に使用されている水銀は無機水銀です。異なったものです。
アマルガム合金に関しては、アトピー性皮膚炎や自閉症等の原因になるという意見もあります。
なお、当院では、水銀にアレルギーがある方などに対して、アマルガム合金の除去治療をおこなっておりますが、アマルガム合金を使用した治療はおこなっておりません。
★歯科金属アレルギー治療は、健康保険が適応になりますか?
歯科金属アレルギー治療は、アレルギーの原因となる口の中の金属を除去して、アレルギーの原因にならない材料に変えていくことによって治します。材料の種類や部位によっては、健康保険が適応にならないこともあります。
金属アレルギーかどうかの判定のテストのために皮膚科を受診紹介する場合もあります。
その他
★虫歯のない状態でも定期的に検診に行く方がよいのでしょうか。
虫歯が無い状態でも半年に一回は必ず検診のため来院された方が良いです。歯並びの問題や歯と歯の間等の小さな虫歯も歯医者で発見する事も出来ますので、ぜひ検診をお勧めします。
★妊娠すると虫歯になると聞いたのですが?
妊娠するとホルモンなどの生理的変化によって、歯周炎を起こし出血しやすくなります。しかし、普段から歯の衛生管理に気をつけていれば、こうした異常が少ないことも分かっています。
妊娠してから悪くなったように思えるのは、つわりなどによって食事が不規則になったり、偏食したり、歯を磨かなくなったりといった生活の変化が大きな原因と考えられます。 これがきっかけとなって既に悪くなっていたところが明らかに自覚されることが多いようです。母親のカルシウムが胎児にとられるということはありません。
★治療しても水を飲むとしみるのはどうしてなのですか?
歯の治療の後に1週間程しみるのは、歯を削ったために一時的に歯の神経が過敏になるためです。いつまでも歯がしみる場合は、一度歯科医師にご相談ください。
★なぜ歯が抜けたらそのままではいけないのですか。
結論からいいますが、なるべく早くに歯科医院に行ってください。
歯が抜けた場合、周りの歯は見た目には何も変化がないように見えます。しかし、歯が抜けた直後から歯肉が痩せていきます。
長い間、歯が抜けたまま放置しておくと、隣の歯が空いたスペースに倒れこんできたり、かみ合っていた反対側の歯が伸びてきたりします。これらの結果、歯並びが変化すると、歯と歯の間にできた隙間や、歯がなくなった部分の歯肉には食べかすが溜まりやすくなり、周りの歯の虫歯や歯周病を惹き起こすことになります。
さらに、1本でも歯を失うと、同じ食事をしても他の歯にかかる負担は大きくなり、次の歯の喪失につながりかねません。また食事の効率も悪くなるので、噛みやすい位置を探そうとして、それまでの顎の動きとは違う動き方になってしまうこともあります。これがひどくなると、顎の負担が大きくなり、顎関節症と呼ばれる顎の病気にもつながる可能性があります。
★キシリトールを噛むと、虫歯にならないのですか?
虫歯にならないのではなく、虫歯予防に効果があると捉えてください。ですから、毎日の歯みがきももちろん必要になります。
★歯の詰め物が取れたのですが、治療した方がいいですか?
なるべく早く治療する事をオススメします。なるべくそちら側では物を噛まない事(噛んだ拍子に歯が欠けたり、最悪抜歯の恐れがあります)と口腔内を清潔に保って下さい。
★保険診療と自費診療ってどう違うのですか?
保険診療の場合、使用材料(義歯や詰め物の材料)や方法に制約がありますが、自費診療の場合は、治療方法が広がり、より高度な治療が行えます。
当院では、保険と自費診療との内容の違いや金額を分かりやすくお伝えし、納得された上での治療を行っています。
★歯みがきを欠かさずしているのに、よく虫歯ができるのですが、どうしてですか?
お口の検査をしないと正確には言えませんが、歯みがきの方法や回数に問題があると思います。虫歯が発生しやすい原因としては歯と歯の間に磨き残しがあり、そこから新たな虫歯ができている場合があります。
★歯ぐきから膿が出てきたのですが、大丈夫でしょうか?
歯周病がかなり進行している可能性があります。できるだけ早く歯科医院に行ってください。
★歯ブラシはどんなものが良いのでしょうか?
一概には言えませんが、口の大きさに合ったもので隅々まで磨ける事が肝要です。特に、奥歯の噛み合わせの部分、歯と歯の間、歯と歯肉の境目には歯垢が残りやすいのでしっかりと磨くことが必要です。歯ブラシの他に歯間ブラシ、フロスといった補助清掃用具もあります。歯ブラシや補助清掃用具は消耗品です。古くなったら取り替えましょう。詳しくは歯科医院でご相談下さい。
★治療の途中で痛みがなくなったので、それから歯医者には行っていないのですが・・・
しっかりと最後まで治療を受けないとさらに病気を進行させる結果になってしまいます。
歯や顎、全身的にもマイナスの結果を招く危険性がありますので、長時間、放置してしまった場合でも、出来るだけ早く受診するようにしてください。